2014年8月22日金曜日

Sculpt Comfort Mouse vs M557

 

MacBook Airにマウスを調達する羽目になった(@sumacyuu)です。自分はSurface Pro 3をメインに使っているのですが、共用PCとしてMacBook Airも保有しています。ところが、その共用相手...Macのトラックパッドでドラック操作ができないんですよね。ITリテラシーゼロです...というか不器用です。Macのトラックパッドは秀逸だし、マウスはスペースを必要とするので、しばらく様子を見ていたのですが...
ある日に「右クリックってどうやるんだっけ?」と聞かれて心が折れました。。。(右クリックについては30回以上説明しているのに...) 認知症と勘違いするほどITリテラシーが欠如しています。

愚痴はここまでにして本題に入ります。自分はSurface Pro 3でSculpt Comfort Mouseを使っていて大変満足しているのですが、購入時に最後までLogicool Bluetooth Mouse M557にしようかと悩みました。今回はちょうど、フレッツ光のポイント有効期限が迫っていてM557がポイント交換プログラム対象商品だったので躊躇なくM557を選びました。以下、Surface Pro 3で2つのマウスを比較してみます。
 
※本記事では画像を多く扱います。PCで閲覧してほしいです。

M557で出来ること

LogicoolサポートのソフトウェアダウンロードページからSetPointをインストールすることでマウスボタンをカスタマイズすることができるようになります。下図の3,4,5,6についてSetPointの設定項目を確認してみましょう。
デフォルトでは
  • 1→左クリック
  • 2→右クリック
  • 3(ホイールを押し込む)→中クリック
  • 4(ホイールを左に傾ける)→戻る
  • 5(ホイールを右に傾ける)→進む
  • 6(Windowsボタンを押す)→スタート画面
と設定されています。





3,4,5,6についてタスクを選択できます。タスクを選択の項目内にその他があります。以下の画像がその内容となります。


SetPointではポインタおよびスクロールの設定、ゲーム設定、アプリケーション固有のボタン設定もカスタムすることができます。

Sculpt Comfort Mouseで出来ること

MS Hardwareのダウンロードページからマウスとキーボードセンターをインストールすることでマウスボタンをカスタムすることができるようになります。下図の3,4,5,6,7,8についてマウスとキーボードセンターの設定項目を確認してみましょう。
デフォルトでは
  • 1→左クリック
  • 2→右クリック
  • 3(ホイールを押し込む)→中クリック
  • 4(ホイールを左に傾ける)→左へ水平スクロール
  • 5(ホイールを右に傾ける)→右へ水平スクロール
  • 6(タッチタブを押す)→スタート画面
  • 7(タッチタブを上にスワイプ)→最近使ったアプリと切り替える
  • 8(タッチタブを下にスワイプ)→最近使ったアプリを開く(ディスプレイやタッチパッドを左からスワイプすると画面左側に現れるアプリ表示のことです)
と設定されています。
 
ホイールボタンの設定1枚目

ホイールボタンの設定2枚目

ホイールボタンの設定3枚目

ホイールボタンの設定4枚目

タッチタブの設定

タッチタブ上方向にスワイプの設定


タッチタブ下方向にスワイプの設定
 
Microsoft マウスとキーボードセンターでもアプリケーション固有の設定ができます。ポインタやホイールの設定はコントロールパネル→ハードウェアとサウンド→マウスと進んでマウスのプロパティーからカスタムすることになります。
 

総評

SetPointとマウスとキーボードセンターの画像を貼り付けただけでレビューになってないことは承知していますが、購入前にどのボタンにどの操作が割り振れるかを知っておくことは重要です。家電量販店のマウスコーナーも購入前にマウスを試せる環境整備進めてほしいものです。両マウスともクリック・スクロールだけでなく多機能でレスポンスも上々です。甲乙つけがたいのですが、僕はM557よりタッチタブの上・下スワイプ分だけ多くジェスチャーを割り当てることのできるSculpt Comfort Mouseの方が使いやすいと感じます。また、MS純正ということもあってポインタに関する設定がタッチパッドとマウス両方にバランス良く反映されていると思います。自分のSculpt Comfort Mouseの設定は
 
  • 1→左クリック
  • 2→右クリック
  • 3(ホイールを押し込む)→インスタントビューアー
  • 4(ホイールを左に傾ける)→左へ水平スクロール
  • 5(ホイールを右に傾ける)→右へ水平スクロール
  • 6→スタート画面
  • 7(タッチタブを上にスワイプ)→ブラウザの進むボタン
  • 8(タッチタブを下にスワイプ)→ブラウザの戻るボタン

  • 使用頻度は少なくても、ホイールの左右の動作は水平スクロールで安定しています。自分はSurface Pro 3でカラム表示が便利なWeb版TweetDeckを使っているので水平スクロールは必須です。戻る・進むは頻繁に使うのでこれもジェスチャーに当てたいところです。ここでタッチタブの上・下スワイプがジェスチャー数を稼いでいるのがSculpt Comfort Mouseの強みです。さらに、中クリックを捨ててまでも導入しているインスタントビューアーが極めて便利なのです。
     
    インスタントビューアーは開かれているデスクトップアプリをサムネイル表示してくれます。ショートカットキーのAlt+Tabと違ってストアアプリは表示されません。PDFファイルが2つ開かれていたら2つのウィンドウとも表示されますし、LINEで3人のトークを開いていたら3人分のウィンドウが表示されます。

    インスタントビューアーの挙動

    まとめ

    Sculpt Comfort MouseとM557を使ってみて感じたことはWindows 8以降のOSではマウスにWindowsボタンが搭載されてると劇的に使いやすいということです。Windows 8以降のスタート画面はMacでいうLanchpad的な一面を持っています。Windowsボタン搭載がマウス選びのひとつ目の条件といえるでしょう。2つ目の条件はレシーバーが要らないBluetoothマウスであること。Surface Pro 3はUSBポートがひとつしかないのでレシーバーでUSBポートをふさぐわけにはいけません。3つ目の条件は個人的感想ですが、スクロールが物理ホイールでできるマウスを選ぶことだと思います。物理ホイールを選べば失敗が少ないのは確かです。一時期、Wedge Touch Mouseを使っていたのですが、タッチセンサー式マウスホイールは時期尚早だと感じました。スクロールでストレスを感じるマウスは救いようがありません。
     
    Sculpt Comfort MouseとM557はWindowsボタン搭載・レシバー不要(Bluetooth)・物理ホイールの3つの条件をすべて満たしながらも特別に高価なわけでもありません。Windows 8以降のOSを使っていてWindowsボタンを搭載していないマウスを使っている方にお勧めできるSculpt Comfort MouseとM557の紹介でした。
     
     
     
     
     
     
     

    2014年8月18日月曜日

    SBH80とSurface Pro 3をペアリングしてみた


    
    画像は公式サイトより引用
     
    普段はiPhone 5でIn-Ear Headphonesを使っている(@sumacyuu)です。In-Ear Headphonesはバランスのとれた有線イヤホンでお気に入りなのですが、Surface Pro 3を使っているとBluetoothイヤホンがあると便利だと感じることがあります。音楽鑑賞はもちろん、ウェブ上での語学学習やビデオ通話にも活躍してくれそうです。そこで今回ご紹介するのはSonyのBuletoothイヤホンSBH80です。防滴仕様で最大音楽再生時間約6時間です。仕様詳細はこちら。まずはプロモーション動画でSBH80をチェックしましょう。
     

    装着感   

    以前に僕はJaybird Bluebuds XというBluetoothイヤホンを使ったことがあるのですが、耳からすぐにイヤホンが外れて最終的に売ってしまいました。Jaybird Bluebuds Xはイヤーピースをはめ込む部分が大きく、必然的にイヤーピースが大きくなる傾向があります。Comply Tx-500 Sサイズも試してみましたが、僕はSonyのイヤーピースサイズでいうとSSかSを使用しているので、どのイヤーピースも大きく感じました。加えてJaybird Bluebuds Xのコードは硬く、少しでも体を動かすとコードの硬さに負けてイヤーピースが耳からよく外れていました。
     
    SBH80はSony製品に付属してくる通常サイズのイヤーピースが装着可能です。(2014/8/17現在、厳密にはSBH80はSonyイヤホン/ヘッドホン関連アクセサリーのイヤーピース対応商品には含まれていませんが、装着可能だと思われます) 公式サイトの画像ではSBH80のイヤーピースが大きく見えますが、自分はSBH80の付属イヤーピース Sサイズで常用できそうです。ただ、自分はノイズアイソレーションイヤーピースEP-EXN50Sでの使用を考えています。
     
     
    さらにSBH80は操作ユニットを境にイヤーピース側のケーブルがかなり柔軟なため、少しぐらい首を動かしてもイヤーピースが耳から外れにくいです。逆にネックバンド側のケーブルは適度に硬いため、首にかけたときに操作ユニットが一定の位置に安定します。
     

    操作性

    本ブログでは上画像の部分を操作ユニットと名称する
    
    操作ユニットでは着信応答、音量の調節、曲の再生・停止、曲送り、曲戻し、早送り、巻き戻しの操作が可能です。SBH80はAndoroid端末、特にXperiaシリーズ向けにリリースされていますが、iPhone 5でも問題なくこれらの操作ができました。(iOSの標準のミュージックアプリで検証) それでは本題に入りましょう。
     

    SBH80とSurface Pro 3をペアリング

    iPhoneはかなり普及しているのでSBH80の操作すべてに対応しているのは当然といってもいいでしょう。Surface Pro 3でSBH80の操作ユニットが使えるかどうかは購入を検討されている方なら気になるところです。そこで、Surface Pro 3とペアリング時の操作ユニットの挙動をiTunes、Windows Media Player、ミュージックアプリ (標準搭載のストアアプリ) の3つのアプリケーションで検証しました。以下に検証結果をまとめます。
     
    iTunes
    • 音量の調節→〇
    • 曲送り・曲戻し→〇
    • 曲の再生・停止→△(iTunesがウインドウの最前面でアクティブな状態のみ可能)
    • 早送り・巻き戻し→☓
    • スリープ時での操作→☓
    Windows Media Player
    • 音量の調節→〇
    • 曲送り・曲戻し→〇
    • 曲の再生・停止→〇
    • 早送り・巻き戻し→☓
    • スリープ時での操作→☓
    ミュージックアプリ
    • 音量の調節→〇
    • 曲送り・曲戻し→〇
    • 曲の再生・停止→〇
    • 早送り・巻き戻し→☓
    • スリープ時での操作→〇
    多くの方がiTunesを利用されていると思いますが、バックグラウンドで曲を再生するにはストアアプリのミュージックアプリが良さそうですね。僕は音楽関連のファイルをすべてiTunes MediaのMusicファイルに格納して管理しているのでiTunesとWindows Media Player・ミュージックアプリのライブラリーが大体同じなので、SBH80での音楽再生はミュージックアプリを使ってみようかと思います。

    音量について

    Surface Pro 3の音量レベルは0~100で表示されますが、SBH80の操作ユニットで音量を調節してもSurface Pro 3の音量レベルの表示は変更されません。(表示には表れませんが、実際に音量は変化します) つまり、SBH80とSurface Pro 3は音量レベル表示において連動性がないといえます。例えば、Surface Pro 3の音量レベルが100を表示していてもSBH80でさらに音量を上げることができます。


     
    SBH80で音楽鑑賞中にSurface Pro 3で音量調節できますが、この場合は音量レベル表示に従います。(ちなみにiPhone 5とのペアリングではSBH80の音量調節はiPhoneの音量レベルと連動していました)
     
    マルチペアリングについて
     
    取扱説明書によると"SBH80にはマルチポイントとシングルポイントモードがあり、マルチポイントモードでは、XperiaなどのAndoroid機器を2台接続することができ、両機器から着信を受けることができます。"と明記されていました。僕はSBH80をiPhone 5とSurface Pro 3で使う予定なので異なる2つのデバイス間の切り替えはどうなるのか検証してみました。(Bluetoothのオンオフを使い分けるべきなのかもしれませんが、Surface Pro 3でSculpt Comfort Mouseを使っているのでBluetoothは常にオンで試しました) まず、iPhone 5とSurface Pro 3の両者にペアリングをかけます。先にSurface Pro 3のペアリングを完了させるのがポイントです。試行錯誤の結果...
     
    【iPhoneからSurfaceへ切り替える場合】
    iPhoneのミュージックを停止し、Surfaceでメディアを再生する。
     
    【SurfaceからiPhoneへ切り替える場合】
    Surfaceをスリープモードにし、iPhoneでメディアを再生する。Surfaceでミュージックアプリを使用していた場合はミュージックアプリを完全に終了してからスリープモードにする。(スリープ時にバックグランドで動作するストアアプリは終了させる必要がある)
     
    以上の手順で割とスムーズに切り替えられるかと思います。ただし、デバイスとSBH80が遠く離れてペアリングが切れた場合や充電後はペアリングをする必要があるので結構面倒です。
     

    気になる点

    1. SBH80は高音質な圧縮方式であるaptXに対応してますが、現行のiPhone 5sはaptX非対応のため、aptXの恩恵を受けることはできない。
    2. iPhone、Surface Pro 3からどうやってSBH80のバッテリー残量を表示するのか分かりません。Sony公式サポートによると残量が5%前後で何回か短い音とバイブレーションが鳴る仕様だそうです。(Jaybird Bluebuds Xの場合はiPhone側でバッテリー残量表示されます。音声でもbattery lowと知らせてくれるのですが、その度にいつも驚いていました。バイブレーションでの通知は驚かずに済みます)
    3. Surface Pro 3でSBH80とペアリング時にSculpt Comfort Mouseとの接続が少し不安定になる気がする。
    4. Surface Pro 3でSBH80とペアリング時にたまにメディアが再生開始されないことがある。
    5. 充電完了が分かりづらい。取扱説明書では充電中の通知LEDについて
    • 赤く点滅:電池残量が0%以上4%以下であることを示す。
    • 黄色く点灯:電池残量が5%以上29%以下であることを示す。
    • 緑色に点灯:電池残量が30%以上100%以下であることを示す。
    との記載がありますが、黄色く点灯は確認できません。赤く点灯だと思われます。緑色に点灯が電池残量30%~100%と幅があるため、充電完了が把握しづらいです。取扱説明書では2時間半程度充電してくださいとあるのでこの時間をひとつの目安に考えることになりそうです。
     
    2014/8/18現在、SBH80の取扱説明書が公式HPからダウンロードできません。代わりに公式HP内のFAQが参考になるかと思います。
     

    まとめ

    SBH80を使い始めてからは家でiPhoneの使用頻度が少し減った気がします。基本的にメディア系を除いてiPhone・Surface Pro 3の両方で出来る作業は12インチのSurface Pro 3で操作したほうが快適です。SBH80を使うことでSurface Pro 3のメディア関連の操作性が格段に上がります。有線イヤホンをiPhoneにつないで音楽を再生しながらPCを触っている人は多いのではないでしょうか? 有線イヤホンとiPhoneから解放される快適さを味わうともう元の生活には戻れません。外出先ではSBH80とiPhoneでケーブルレスな通勤・通学が可能になります。
     
    SBH80はBluetoothイヤホンの決定版Jaybird Bluebuds Xと比較されていくことになると思います。Jaybird Bluebuds Xは完全にボックスレスでSBH80より収納性に優れています。SBH80と違ってポケットに収納できるのは相当な強みです。SBH80は万人向けの装着性・Xperiaシリーズとの連携 (aptX・NFC・マルチポイント) が強みだと思います。価格についてはJaybird Bluebuds XのAppleストア価格SBH80の価格=8,000円 (2014/8/17現在・税別計算) です。この価格差は大きいですね。音楽再生時間はJaybird Bluebuds Xは8時間、SBH80は6時間と公開されています。Jaybird Bluebuds Xは売ってしまったので厳密な比較はできませんが、体感として2時間の差があるとは感じられません。バッテリー持続時間の比較については様々なレビューを参考にする必要がありそうです。
     
    Blutoothイヤホンに興味のある方でXperiaシリーズを使っている・Jaybird Bluebuds Xが合わなかったという人はSBH80を候補のひとつに加えてみてはどうでしょうか。